こんばんは。10月12日は人見知りサークルの記念日です。この日にわがサークルは1周年をむかえるわけです。金曜日にはメンバーそれぞれが記念日をひっそりと祝うことでしょう。ふりかえってみると、人見知りサークルが1年間続いたことはすごいことだとおもいます。ほかのサークルに比べれば厳格な活動目標があるわけではありません。また、個人主義尊重の観点から、メンバーの拘束もできるかぎりしてきませんでした。このような中でメンバーがひとりまたひとりと来なくなり、サークルが自然消滅するということもなく、なんとかサークルを存続させてこられたことはとてもありがたいことです。
さて、現在と1年前の人見知りサークルを比べると変わったことがいくつかあります。一番はなんといっても学部の枠を取り払ったことでしょう。もともとは文学部のサークルでした。「文学部に活気がないのは人見知りが多いから」という意見からつくられたのがこのサークルです。人見知りを集めて文学部を活気づけることが目的だったのかはさておき、「文学部」というキーワードが念頭に置かれていたのは事実でしょう。しかし、いまはちがいます。学部を問わずメンバーを受けいれています。「文学部」は意識されず、かわりに「人見知り」ということばをより強く意識するようになりました。
もうひとつ挙げるとしたら、「2つのコース」の存在です。これは初期のメンバーしか知らないはずですし、忘れているメンバーも多いでしょう。いまでは話題にあがることは決してありません。このサークルの活動初期には「克服コース」と「仙人コース」がありました。「克服コース」では人見知り同士が交流する中で人見知りを克服することを目標としていました。一方、「仙人コース」は人見知り克服をめざすものではありませんでした。人見知りとしての性質にみがきをかけ、人と交流することがなくても悩まない、仙人のような境地をめざすコースです。人見知りというよりは、「強いぼっち」みたいなものに近いかもしれませんね。
ごく初期にはこのようなコースがあり、メンバーはそれぞれに所属していました。しかし、いつしかこのコースの存在は自然となくなっていました。原因は分かりませんが、活動をするうえでメンバーがこのようなコースを必要としなかったからなのかもしれませんね。現在の人見知りサークルはどちらのコースの性格も持っていません。人見知り克服を目標に掲げているわけではありませんし、仙人をめざそうという動きもありません。「人見知りの性質をどういう方向に持っていくか」という観点を離れ、人見知りが楽しめる場となることが現在の目的だといえるでしょう。
秋入部に際し、どのようなメンバーを迎えることになるのかはまだ分かりませんが、その人たちにとって楽しいとおもえるサークルであり続けたいものです。
Dr.MORIO