2012年3月20日火曜日

人見知りサークルの発足過程について



この頃はお日柄もよろしく、木々の芽も膨らみ、ますます春の訪れが感じられてまいりました。木々の芽とか全然見てないですけど、暖かいは暖かいんで、勘弁してください。

さて今日は、度々「人見知りサークルはどうやって出来たのか」ということを聞かれるので、人見知りサークルの発足過程について書きたいと思います。若干ややこしいので、説明する方としてもかなり四苦八苦していたのですが、今日からは「ブログを見てもらえれば…」と言えばよいので大分楽になることでしょう。

人見知りサークルの発足を語る前に、まず「asobun25」という団体について説明しなければなりません。asobun25(http://asobun25.jimdo.com/)は、「文学部をもっと面白く」という思いの下に設立された団体で、東北大学文学部の活性化のために様々な企画を行っています。例えば、文学部内で新しい自主ゼミ・自主サークルを作る手助けをする「モギゼミ」(自主ゼミの練習だから、モギゼミ)や、1年生が文学部の各専修の先輩に質問できるイベントなどを行ってきました。
文学部では、2年に上がると研究室に分かれます。すると、学年ごとのつながりや先輩・後輩のつながりが研究室に限定されてしまい、「文学部としての自分」というよりも「○○専修としての自分」という面の方が強くなるところがあったそうです。他の学部の人はバイトやサークルに精を出しながらも「○○学部としての自分」を持っているのに、文学部にはそれが無いのではないか、というのが、asobun25における一つの問題意識でした。

 人見知りサークルはこのasobun25が企画した「モギゼミ」の場で誕生しました。
とはいえ、いきなり人見知りサークルがパッとできたわけではありません。まずはその場に集まっていた人達同士で「文学部について思うこと」というテーマでブレインストーミングを行い、ざっと問題意識を洗い出しました。今、何となく覚えているものを挙げると、

・授業以外で文学部のやつを見かける場が少ない。運動系のサークルだと、ろくに文学部がいないという怪奇現象が発生している。
・工学部とかは冬に駅伝大会やってるのに、文学部は無い。
・一年生における一般教養の形骸化。専修決定に役立つ情報提供の場が少ない。
・文学部の女の子が工学部に持っていかれる

とかだったのですが、その中に出てきたのが、

・文学部は人見知りが多い

でした。
このキーセンテンスから、「じゃあ人見知りサークル作ればいいんじゃない?」と言ったのが当時3年のH先輩でした。先輩としては何気なく言った言葉だったそうでしたが、思いの外食いつきが良かったらしく、「それだよ!」「もしそれが1年生のときにあったら絶対入ってたよ!」と言われたそうです。
そして、「じゃあ、もうちょっとあっためてみるか」ということで、モギゼミ終了後に企画を練っていたところに首を突っ込んだのが、今これを書いている僕です。
こうして、よく分からないなりに企画会議を行ったり、チラシを作ったり、座談会を行ったり、人見知りサークルは誕生してからこれまでぬるぬるだらだらと活動してきました。

なので、「どうやって人見知りサークルを作ったのですか?」と聞かれると少し困ってしまうところがあります。僕が作ったわけではないのですが、その過程を説明しようとするとここまでのことを説明しなければならないと思うからです。
人見知りサークルは誰かが「作った」ものではなく、人見知りがいたから「生まれた」サークルです。必要とされなくなれば消滅するし、必要とされる限りは続いていきます。

また、もともと文学部の活性化を目的に発足されたものなので、当初は「文学部人見知りサークル」としていました。しかし、途中から「学部を問う必要は無い」という意見で、「文学部」という言葉を取っ払いました。「文学部のみ対象なの?」ということもよく聞かれますが、今はどの学部でも、誰でも対象としています。

そんなこんなで、人見知りサークルは続く限りは続いていきます。


高橋

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